AWS認定が大幅刷新——ML・アーキテクト・開発者試験がAI対応に【2026年9月発表】


AWSが主要な認定試験を立て続けに刷新すると発表しました。対象は機械学習エンジニア(MLA-C02)、ソリューションアーキテクト・プロフェッショナル(SAP-C03)、デベロッパー・アソシエイト(DVA-C03)の3つ。共通するキーワードは生成AIとエージェント型AIです。クラウド資格の「AI対応」が本格化した今、いつ・どのバージョンを受けるかで学習計画は大きく変わります。この記事では発表内容と受験時期の考え方を整理します。

今回の刷新の全体像

AWSの研修・認定部門が2026年9月に告知した更新は次の3本柱です。

  • MLA-C02(機械学習エンジニア・アソシエイト):ベータ試験の登録が2026年9月1日に開始。正式提供は2027年1月14日予定
  • SAP-C03(ソリューションアーキテクト・プロフェッショナル):2026年10月27日に登録開始、11月17日に正式提供
  • DVA-C03(デベロッパー・アソシエイト):2026年10月27日に登録開始、12月1日に正式提供

単なる問題の入れ替えではなく、試験が測る役割そのものをAI時代に合わせて再定義する更新だと説明されています。

MLA-C02——機械学習資格に生成AIとエージェントが入る

現行のMLA-C01は従来型の機械学習パイプラインが中心でした。MLA-C02では、そこに生成AI、エージェント型AI、基盤モデル(LLM)のワークロードが加わります。試験時間は170分・85問。ベータ試験の受験料は75ドルで、正式版より安く受けられる代わりに結果通知までの期間が長いのが通例です。英語版MLA-C01の受験は2026年9月28日が最終日と告知されています。

SAP-C03——設計試験は「レジリエンス」と生成AIアーキテクチャへ

プロフェッショナル級のSAP-C03は180分・75問・受験料300ドル。生成AI・エージェント型アーキテクチャの設計に加え、障害に強いシステムを作るレジリエンスエンジニアリングやクラウドネイティブ設計の比重が上がります。SAP-C02は2026年11月16日まで受験可能です。

DVA-C03——開発者試験は「AI支援開発」前提に

DVA-C03は130分・65問・受験料150ドル。コーディング支援AIを使ったAI支援開発(AI-assisted development)と、AI利用時のセキュリティが全ドメインに組み込まれます。「AIに書かせて終わり」ではなく、AIの出力を安全に本番へ運ぶ力が問われる構成です。DVA-C02は2026年11月30日まで受験できます。

旧バージョンと新バージョン、どちらを受けるべきか

判断の軸は2つあります。

  • すでに学習が進んでいる人:現行版の最終日(MLA-C01は9月28日、SAP-C02は11月16日、DVA-C02は11月30日)までに受け切るのが合理的。取得済み資格の有効期間は従来どおり維持されます
  • これから学び始める人:新バージョンを待つ方が、学んだ内容がそのまま実務のAI活用に直結します。特にMLA-C02のベータは受験料が抑えられており、結果待ちを許容できるなら選択肢になります

なお、ベータ段階の試験は英語のみで提供されるのが通例です。日本語版の提供時期は必ずAWS公式の認定ページで確認してください。

この動きが意味すること

UBSが新卒採用にAI活用力を求め、Microsoftが認定体系をAI中心に組み替えたのに続き、AWSも同じ方向に舵を切りました。クラウド大手の認定が揃って「AIを使って作れる人」を測る試験に変わりつつあります。資格の勉強を、AI時代のスキル棚卸しの機会として使うのが賢い向き合い方です。

よくある質問(FAQ)

いま持っているMLA-C01やSAP-C02の資格は無効になりますか?

いいえ。取得済みの認定は所定の有効期間(通常3年)そのまま有効です。無効になるのは「旧バージョンを新規受験する」選択肢だけです。

ベータ試験を受けるメリットは何ですか?

受験料が正式版より安く(MLA-C02は75ドル)、最新内容をいち早く取得できる点です。一方で結果通知まで時間がかかり、提供言語も限られるため、急ぎの人には向きません。

初心者がいきなりMLA-C02を目指すのはありですか?

アソシエイト級とはいえ機械学習の実務知識が前提です。クラウド自体が初めてなら、まず入門級(AWS Certified AI Practitionerなど)から始める方が挫折しにくいでしょう。

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